希少糖はどうやって作られているのか?

こんにちは!製造担当のヨシです。

前回は「希少糖 プシコース(アルロース)」についてお伝えしました。

希少糖「プシコース(アルロース)」って知っていますか?

希少糖 プシコース(アルロース)について少しでも知っていただけたのではないでしょうか。

今回は「希少糖 プシコース(アルロース)の製造法」に関してお話をしたいと思います。

 

 

 

新たな酵素の発見から

photo by Unsplash ※写真はイメージです。

プシコース(アルロース)は、元々価格がかなり高く、研究が進まない要因の1つに…。解決策は、プシコース(アルロース)の量産化でした。

 

そして量産化を可能にしたのは、新たな酵素の発見から!

新たな酵素を発見された方は、香川大学 名誉教授である何森健(いずもり けん)氏です。当時、香川大学農学部に在籍していた何森先生が、大学校内の土壌の中から果糖(フラクトース)を希少糖 プシコース(アルロース)に変換させる酵素を持つ微生物を発見されたそうです。

近年には、香川大学を中心とした香川県を含む産学官連携での研究により、希少糖生産戦略である「6炭素イズモリング」が構築され、生産技術が確立されました。

現在では、食品素材としての開発が進んでいます!

 

 

 

希少糖 プシコース(アルロース)の製造法

前回の記事より、プシコース(アルロース)は「酵素によって果糖(フラクトース)から効率的に作ることができるようになった。」とありましたね。製造法は、以下の図を参考に見てください。

製造法の流れ

 

  1. でん粉を加水分解し、ブドウ糖へ
  2. ブドウ糖(グルコース)を酵素によって異性化させ、果糖へ
  3. 果糖(フラクトース)を酵素によって異性化させ、プシコース(アルロース)に変化

(※ 異性化 … 分子式を変えずにその化学構造を変えること)

 

 

 

 

まとめ

photo by 写真AC ※写真はイメージです。

今回は「希少糖 プシコース(アルロース)の製造法」についてお伝えしました。新たな酵素の発見から量産化に至り、生産技術が確立していったんですよね。すごい(*´ω`*)

 

最近では希少糖を含んだシロップも売られているんだとか。そのシロップの実用例は、飲料やヨーグルト、パンなど。

希少糖は、着々と私たちの生活の中に広まってきているんでしょうね(*^▽^*)

 

ご愛読ありがとうございました。またお会いしましょう!

 

監修:松谷化学工業株式会社

 

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