いけ10万ボルト!砂糖水に電気は通せるのか?のつづき

ポケモンのことをあまり知らないくせに、ポケモンを題材にしてしまったギンです。

前回、ニョロゾをオタマジャクシポケモンと言いましたが

 

いけ10万ボルト!砂糖水に電気は通せるのか?

 

よく見てみるとカエルかも知れないですね。まあ、色がオタマジャクシっぽいからいいか…。

さて、今回は前回の続きです。

何故、塩水は電気を通すのに、砂糖水は電気を通さないのか!?

 

 

 

解説

それでは、簡単な方から書いていきましょう。砂糖水の方からです。

砂糖は水に溶けても砂糖の分子は安定していますので、砂糖の分子のままです。そして電気を帯びません。何を言っているのかよく分からないと思いますが、塩水の解説を読めば多分分かってもらえる…はず。

そもそも、砂糖が溶けていなくても、純粋な水も安定していて電気を帯びていないため通りません(でも本当のところは、純粋な水はあまり存在しないのです。)

 

 

塩が溶けるとナゼ電気を通すのか?

ここから本題。じゃあ、塩が溶けるとナゼ電気を通すのか。

塩は化学式で書くとNaCl(塩化ナトリウム)と書きます。ナトリウムの原子(Na)と塩素の原子(Cl)がくっついたやつです。こういった電解質のものは水の中でそれぞれの原子がお互いに電子を与えたりもらったりして自由に動くようになります。こんなふうに原子が電気を帯びた状態をイオンと言います。

塩は水の中では塩素がナトリウム原子から電子を1個もらいます。

これが塩素イオン(Cl⁻)電子は電気的に-(マイナス)の力を持っているので、もらったのにマイナスになります。借用書みたいなもんでしょうか(笑)

そして、電子を1個失ったナトリウム原子は電気がプラスに傾きます。
これがナトリウムイオン(Na⁺)こっちはあげたのにプラスです。

 

よく中学校とかの理科の実験ではビーカーに塩水を入れ、電池マイナスの方とプラスの方から導線を引っ張ってきて先っぽに電極という金属の板を取り付け、塩水にポチャンとつけます。

すると電池のプラスの方の電極に塩素イオンが引っ張られていきます。そして余分なイオンを塩水に浸かっている電極から電池に送ります。

 

そうすると塩素イオンは電子が無くなって、塩素ガスになって塩水から自ら出ていきます。

今度は電池のマイナス方向から導線を通じて電子が送られます。マイナスの方の電極で今度はナトリウムイオンが受け取るかと思いきや、水の中の水素イオン(H⁺)が

H⁺「あ、オレもらっとくわ」
Na⁺「…あ、…うん。」

と阿吽の呼吸で水素イオンが水素ガスになり水素が出ていきます。イオンの世界にも、上下関係があるんですね!

電気を流し続けると、液体の中では水酸イオン(OH⁻)とナトリウムイオン(Na⁺)が残されていきます。

 

 

…と、まあこんな感じです。

 

 

 

最後にまとめると

前回のポケモンの話からずいぶん変わってしまいましたが、こんな原理で「ピッカー」とやるわけです。

つまり、水の中に電気が通るにはイオンがあれば、そして多くあれば通りやすいということなのでした。

海で遊ぶのが好きな人は雷が来たら気をつけましょう。砂糖水をかぶってもどうしようもないですからね。

 

それではまた!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)