鬼も尊敬する時代。私たちも敬語を使おう!
おこんにちはどす。夢見がちなギンです。
昨日は女子高生二人に連れ去られかける夢を見ました。(別にそういう願望はないが、悪い気はしない)電車から降りようとしたら隣に乗っていた女子高生二人に両手を引っ張られ一緒に降りて「え?え?」と思ってると、単なる勘違いで何事もなかったかのように手を離されてスタスタといってしまいました。
皆さん夢はよく見るほうですか?
夢を見るとあまりよく眠れなかった証拠みたいな感じなので夢は見たくないという人も多いですが、私は夢を見るのが大好きです。いろんなことがあって楽しいですもんね。
ただ空を飛ぶ夢を昔はよく見たのに、歳とともに飛行する高さがだんだん低くなって最近は50㎝位のところを飛ぶようになりました。それでもなかなか気分がいいですね。あとは気づいたら裸だったという夢が多いですね。プールの帰りとか着替える場面があると気づいたら裸みたいなパターンですね。脱いだ後、服着るのを忘れたんですかね。皆さん現実では気をつけましょう。
いずれにしても楽しいですね。
さて今回は敬語の中の尊敬語についてやっていきたいと思います。
ちなみに敬語には5種類あるといいましたが、「え?3種類じゃないの?」という方いらっしゃいますか?時代は変わったんですのよ。3種類の分類の仕方がなくなったわけじゃないみたいだけど。
今は敬語は5種類に分類されていて、尊敬語、謙譲語、丁重語(3種類の場合は謙譲語に入る)、丁寧語、美化語(3種類の場合は丁寧語に入る)です。
ちなみに、美化語は前回やりましたね
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尊敬語とは
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で、尊敬語とは相手を敬う気持ちを表す表現です。前回検討していた「御」もここにも登場してきます。
ところで話は変わりますが最近は鬼滅ブームですね。いたるところに炭次郎、善逸(漢字違ってたらスイマセンの呼吸)だったり、市松模様、麻の葉模様、全集中、~の呼吸とかね。
休みの日にYouTubeで「竈門炭次郎のうた」のピアノVer.(“ハラミちゃん”さん)を聞いたらこれがたまらなく良くて、何度でも聞き返してしまいました。気づけば午前二時…。良かったら聴いてみてくださいね。歌詞はかなり悲壮な感じですが。
さて、話を戻して、動詞の尊敬語の基本的をあげてみます。
1.お(ご)+動詞+になる。
「竈門炭次郎のうた」の動詞の部分を尊敬語にしてみましょう(わからない部分は飛ばしたりしてます。ちなみに対象の人物があったほうがいいと思ったのでふさわしい人物に登場してもらっています。)。
無惨様がお閉じになられて(閉じて) 無惨様がお思い出しになる(思い出す) 無惨様がお戻りになられない(戻らない) 無惨様がお帰りになられない(帰らない) 無惨様がお泣きになる(泣く) 無惨様、お進みください(進め) 無惨様がお守りになる(守る) 無惨様がお失いになる(失う) 無惨様がお課しになる(課す) 無惨様がご覚悟なさる(覚悟する) 無惨様がお舐めになる(舐める) 無惨様がご覧になられない(見ない) 無惨様がお傷つきになる(傷つく) 無惨様がお立ち上がりになる(立ち上がる)
(※「無惨様がお足掻きになる」は尊敬してなさそうなので除外しました。)
実際には否定形が入ったり、可能が入ったり、命令形が入ったりで少しかたちがかわったりするもんですね。ところで、
- 見る→ご覧になる
- 覚悟する(名詞+する)→ご覚悟なさる(ご名詞+なさる)
のように1の型と違うじゃないかと気づいたと思います。それが2の型。
2.形そのものが変わる
これはもう覚えるしかない。ちなみにこんなようなものがあります。
御館様が~へいらっしゃる(~へ行く・~へ来る) 御館様がいらっしゃる(居る) 御館様が召し上がる(食べる・飲む) 御館様がお休みになる(寝る) 御館様がお亡くなりになる(死ぬ:なんてこと言うんだ!) 御館様がおっしゃる(言う) 御館様がお召しになる(着る) 御館様がなさる(する) 御館様がご存知である(知っている) 御館様がくださる(くれる)
ちなみに名古屋周辺で「お見えになる」は「いらっしゃる」と同意です
(例)
「そちらの部署に○○さんはお見えになりますか?」
「見えとりゃーすけど、いまちょっと席を外しとるがね。また連絡したってちょー(名古屋人の反応)」
「見えない状態の時があるってこと!?(非東海圏出身者の反応)」
3.動詞+れる(られる)
こうなると上の尊敬語よりはやや砕けた感じになります。もうちょっと身近な人に使う場合ですね。
鱗滝さんが閉じられて(閉じて) 鱗滝さんが思い出される(思い出す) 鱗滝さんが戻られない(戻らない) 鱗滝さんが帰られない(帰らない) 鱗滝さんが泣かれる(泣く) 鱗滝さんが守られる(守る) 鱗滝さんが失われる(失う) 鱗滝さんが課される(課す) 鱗滝さんが覚悟される(覚悟する) 鱗滝さんが舐められる(舐める) 鱗滝さんが足掻かれる(足掻く) 鱗滝さんが見られない(見ない) 鱗滝さんが傷つかれる(傷つく) 鱗滝さんが立ち上がられる(立ち上がる)
「~れる」というのは尊敬のほかにも可能、受身、自発があるのでややこしいですね。
【尊敬】 鱗滝さんが見られる。 鱗滝さんが見ているのを尊敬語に。
【可能】 炭次郎は見られる。 炭次郎には隙の糸が見ることができる。
【受身】 禰豆子ちゃんに見られる。 自分が禰豆子ちゃんに見られている。わーい。
【自発】 善逸が(不憫に)見られる。 善逸がなんだか不憫に見えてきた。
4.名詞・形容詞
これは前々回にやった「御(お/ご)」の通りですね。名詞や形容詞の前に御を付けます。
お目 お頃 お広がりになられた お優しい …など。
でも何でもかんでも“お”をつけるとなんか変ですね。大事なのは相手に“お気遣いしていますよ”ってことが伝われば大丈夫じゃないでしょうか?形よりも心だと思いますよ。
まあ、場合によっちゃ間違いを起こしたらいけない場合もありますね。
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ちなみに敬語の中には「最高敬語」というのがあります。それは次の次くらいにやろうと思います。
御砂糖から飛躍して今回は尊敬語についてやってみました。
次回は謙譲語に行こう。
それでは次回!