知っていますか?食パンがおいしい理由。

 

はじめまして!砂糖職人のギンです。

(名前は家で飼っていた犬の名前から取りました。猫も飼っていますが、名前が“ネコ”なので…名づけはわたしじゃないですよ!)

実はいまの砂糖職人の前は、パン職人をしていました。なので今回はパンのお話をしたいと思います。もちろん、砂糖を交えて。タイトルにもなっていますが、どうして食パンがおいしいのでしょうか?

理由はひとつではありませんが、その中の一つ!“食パンに砂糖がどれだけ入っているか?”これは重要なポイントなのです。

食パンをおうちで作られる方で、砂糖の量をいつもと変えて試してみたいけど、どれくらいの範囲ならいいの?もし失敗したら、小麦粉がもったいないし勘で作るのはいやだわ。という方!

または、明日までに卒論を提出しなければいけないのに、目の前の食パンにどれだけの砂糖が含まれていて自分の脳にどれだけ栄養が行って、はたして今から取り掛かる卒論がはかどるか否かが気になって食パンを食べる枚数を決めかねている大学生!もちろん食パンが好きな方までどうぞ見ていってください。

 

食パンには砂糖をこれだけ入れよう!

食パンに適切な量は小麦粉に対して4~8%と言われています。小麦粉が100gだとしたら4~8gってことですね。食パンは毎日食べるものだから10%も入れると、飽きてしまうんです。

それでも「私は甘い食パンがいいんだー!!」という方は止めませんが…。せいぜい入れても15%位にしておいてください。理由はそのうち…。

ちなみに私のパン屋では高級路線の食パンには8%、通常の食パンには5%入れていました。

高級路線のパンとは、生クリームを入れたり、卵を入れたり、バターを入れたり…こういった食パンってほんのり甘い気がしませんか?生クリームとかが入ってると甘くなるんじゃないのって思いますよね?

でも実は砂糖の甘みがメインです。パン屋さんはお客さんのイメージに合わせて作ってます。私が作っていた通常の食パンは小麦の味と、バターを引き立たせるために、甘さ控えめの5%にしていました。参考までに。

 

食パン1枚に砂糖はどれだけ入っているのか?

食パンは一斤約400gです(生地の状態で考えています。)なので、5枚切りの食パンの場合で考えると、1枚(耳は0.5枚で考えてます)約2.7g(4%)~5.3g(8%)です。

角砂糖にして1個~2個ってところですか。少ないと思います?それとも多いと思いますか?私は砂糖は気にしない方なので気になりません。パンがおいしければそれでいい!と思います。

 

おすすめの食パンのレシピを公開します

ついでなのでレシピを載せておきます。%は小麦粉を100%とした時の割合(ベーカーズパーセントっていうんですよっ)また、()内は1斤分(約400g)を作る時の必要量です(少し余るようにしてあります)。材料は以下の通りです。

小麦粉(強力粉)     ・・・100%(250g)

砂糖(上白糖)・・・5%(12.5g)

塩・・・2%(5g)

生イースト(菓子パン用)・・・3%(7.5g)

バター・・・5%(12.5g)

水・・・66~68%(165g~170g)

・こねあげ温度は26~27℃
・一次発酵は60分(パンチ無し)
・分割:200g玉(2個で約1斤分)
・ベンチタイム(放置時間)20分
・丸め成型
・最終発酵50分くらい(型の7割強位まで発酵させる)
・オーブン220℃32分

環境や条件、器具、機械の種類で変わってくるので参考程度にしておいてくださいね。

次はパンの中における砂糖の働きについてやっていこうかな。
砂糖は甘いだけじゃないんですよ~。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
それではまた。

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