桜でんぶ、桜でんぷん?
みなさん、こんにちは。製造担当のジャッキーです。
さて、皆様、きれいな色ですね。(子供の頃を思い出された方、いらっしゃいますか?)
上記の画像ですが、これ、なんという名前か御存じでしょうか。桜でんぶ?桜でんぷん?てかそもそも何かわからない?
考えてくださった方、ありがとうございます。正しくは“桜でんぶ”だそうです。私自身大人になるまで、ず~と“桜でんぷん”だと思ってました。
では第2にこれが何で出来ているかご存じでしょうか?(ヒント:袋を開けた瞬間、ふわーっとお魚のいい香り)
実はこれ、魚肉(白身魚、特に鱈が多い)を茹で、すりつぶし、砂糖、しょうゆ、塩、みりんなどで味付けたものなんです。(商品としては多数あり、各メーカーさまざまです)
私は子供の頃のイメージしかなく、“砂糖”だと思ってました。しかも頭の中でどんどん美化されていって、大人になったら絶対、ご飯に鬼のように山盛りにかけて食べてやるなんて思ってました。
そしてこの桜でんぶですが、漢字で書くと“桜田麩”となります。(これだと何かわからないですね)
元々は“田夫(でんぶ)”と書いたのだそうですが、この“田夫”は田舎者、粗野な物の意味で、魚を元々の形からボロボロにほぐした様が粗野だということで“田夫”と呼ばれるようになったとのこと。
その後、その“田夫”が小麦を製粉した時に篩い(ふるい)分けられる糠(ぬか)=“麩(ふすま)”に似ていることから“麩”という字になったというのが有力です。(諸説あり、京都では病気の夫を元気づけようと、妻が滋養のために鰹節で作ったのが最初だという字面とはあまり関係ない説もあります)
由来については、あまりはっきりしないことからも、かなり古い時代からあったことがうかがえますね。(うんうん)
食べたことがある方、如何だったでしょうか。また初めて知ったという若い?方、ちょっと買ってきて今日の晩御飯にかけてみよう!なんて思っていただけたのなら幸いです。(無いか汗)
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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