なんでカステラの底にはザラメがあるの?

こんにちは、製造担当のサチです(*^○^*)
今回はしっとり、ふわふわなカステラについてお話ししたいと思います!

 

カステラと言えば長崎が有名ですよね。長崎カステラ=高級というイメージがあります。それだけあって、一口頬張るとしっとりとした食感と上品な甘さは幸せな気分にさせてくれます。私は牛乳と一緒に食べるのが好きです♪

 

長崎カステラと言えば底についている『ザラメ』です!

 

食べるとカリカリして美味しいですよね。ではなぜカステラの底にはザラメがくっついているのでしょうか?

それはただ美味しさのためについているのではないのです!

 

 

 

カステラについて

まずはカステラの説明から。カステラは卵と小麦粉、砂糖又は水あめを混ぜ合わせた生地をオーブンで焼いたお菓子です。

カステラの歴史は深く、有力な説として室町時代の末期にポルトガル人によって長崎に伝えられたものを基に日本で独自に発展した和菓子になります。

その伝えられたものと言われているのは諸説あるのですが、『ビスチョコ』という固い保存食用のパン説や『パン・デ・ロー』という柔らかい菓子パン説があります。

 

まさかのカステラの原型はパンとは意外ですよね。

そして江戸時代になると材料の配合や製法の改良が進められて、長崎カステラの原型ができます。明治時代に入ると日本人好みにしっとりとした食感にする為に水あめを用いて、現在のカステラが出来上がりました。

いつの時代も日本人はしっとり、もちもち食感が好きなのですね…(*´-`)

 

 

 

なぜザラメがついているの?

カステラの底についているザラメ、実は『防腐剤』としての効果があるのです。

昔はカステラを長崎から京都や江戸に献上していたのですが、もちろん当時は現代のように宅配機能は発達していないですし、運ぶ手段は船でした。そのため日数がかかってしまうので、日持ちをさせるためには工夫が必要でした。

当時、長崎には砂糖が豊富にあったので、カステラに砂糖をまぶして運んでいたそうです。
砂糖は菌の繁殖を防いでくれる役割を果たしていました。昔の人の知恵はすごいですよね!

また、カステラのザラメは時間が経つにつれ生地に浸透することで、しっとり感を長く保たせるためについているという説もあります。

 

 

 

おまけ

ザラメはカステラの底にくっ付けているように見えますが、実は生地に混ぜ合わせて焼いた過程で溶けきらず下に残ったものなのです。

そのザラメを残すように混ぜ合わせる技術はカステラ職人でないとできない技だそうです。日本人って凄いなってしみじみと思います。

 

 

 

おわりに

今回は「カステラの底についているザラメ」についてお話しさせていただきました!意外と奥深いカステラ、食べる際は歴史を感じながら味わって食べたいですね(*^○^*)

 

最後までご愛読ありがとうございます!
またお会いしましょう♪

 

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