糖尿病は砂糖の病気なの?その2「知ってほしいGI値」について
こんにちは。ケーキ屋で働いてたことがあるギンです。
チーズケーキが大好きです。チョコタルトも好きです。和栗のモンブランも好きです。作るより、食べる方が好きです。
以前に砂糖と糖尿病は直接的な関係は無いということを取り上げさせていただきました。
しかし、やはり砂糖が糖尿病に影響を与えている直接的な原因であるという認識は根強いものがあるなーと思います。
そこで、もう一つの観点からそのお話をしたいと思います。
GI(グリセミックインデックス)値とは
「GI値」っていうのを知っているでしょうか?
GI(グリセミックインデックス)値とは、食品の血糖値の上げやすさを数値化したもので、ブドウ糖を基準の100としています。
砂糖が直接の糖尿病の原因になっているという認識は、「血液に入る糖はブドウ糖であるとはいえ、砂糖も糖類だから、似た者同士で、砂糖を摂取するとすぐに血管に吸収されるんじゃないの?」という想像からだと思います。
もしそうならば、このGI値は100に近い数値になるということが予想できますが、どうでしょうか?
では、高いものからいきましょう。
食品からみるGI値
食品 | GI値 |
コーンフレーク | 79 |
ドーナッツ | 76 |
パン・小麦 | 71 |
パンケーキ | 67 |
白米(炊いた後) | 66 |
砂糖(ショ糖) | 63 |
パイン | 58 |
バナナ | 55 |
玄米 | 50 |
スパゲティ | 46 |
ちなみに上記の数値は、公式のGI値の表を日本語版で見つけるのが困難だったため、オレゴン州立大学・ライナス・ポーリング研究所のネット公開されている情報を参考にしています。
GI値の表は結構ぶれがあるのですが、砂糖は大体60前後で間違いなさそうです。
これらを見て分かるように、砂糖のGI値がさほど高くないのが分かるでしょうか?むしろ白米やパン以下です。砂糖は体内で果糖とブドウ糖に分解されてから吸収されます。その分解に時間がかかるのでしょうね。
つまり、甘い(砂糖を使った)食べ物は血糖値を急上昇させるとは限らないことが分かると思います。
前回の補足
さて、前回の糖尿病の回で、原因は食べ過ぎ、ストレス、運動不足ということをお伝えしましたが、補足をします。
総カロリー摂取量が下がっているのに食べすぎとはどういうことか?
確かに食べる量は減ってきています。しかし、運動等による消費する量が少ないために、体内に過度のエネルギーが残ってしまっているということです。結果として食べ過ぎとなってしまうということなのです。
また、運動不足によって筋肉量が減ることによって、代謝が悪くなっていることからも必要以上にエネルギーが残ってしまうことになりやすいです。
適度なバランスを
私の経験からですが、砂糖や甘いものを摂取する機会が多いケーキ屋さんは細い人が多いです。太っている人は…いないこともないですが、少ない方だと思います。講習会とかは結構な人数が集まったりしますけど、みんなスタイルいいです。
多分、ケーキ屋という職種はまあまあな運動量が必要な職種だと思います。想像以上に…。
太っている=糖尿病ってことは無いですが、砂糖が直接の原因ではないことを示すいい事例だと思います。
特別の場合を除いて、何かを極端に制限するのではなく、運動、食事、睡眠などなどを適度にバランスを取っていきたいものです。
それではまた。