納豆とは別物!しっとりした甘いおいしい「甘納豆」の魅力
こんにちは、製造担当のサチです(*^○^*)
みなさん、和菓子はお好きですか?私は最近『とらや』の羊羹を食べて、そのおいしさに感激しました。
今回は日本の伝統的なお菓子である『甘納豆』についてお話したいと思います!
甘納豆とは納豆を甘くしたもの?
甘納豆とは何かお分かりですか?見た目と名前から「納豆を甘くしたもの」というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。ですが、甘納豆は納豆と名前がついているだけで全くの別物なのです。
では、せっかくなのでまずは納豆と甘納豆の説明をしますね!
納豆とは
主な原料は『大豆』になります。納豆はその煮たり蒸したりした大豆を、納豆菌という菌と一緒に1~2日間ほど適度な室温、湿度や酸素量の中で発酵させたものです。あの特徴的なネバネバは納豆菌のおかげなのですね。
納豆菌は枯草菌の一種で稲の藁に多く生息しています。納豆が藁にくるまれているのはそのためなんですね。今ではパックで売られている方が多いですが、藁の納豆の方が美味しく感じる気がします。
甘納豆とは
原料は『黒豆・金時豆・小豆』などの豆類や『栗やサツマイモ』などになります。種類がいろいろありますね。それらの原料を柔らかく煮てから更に砂糖で煮詰めてから、表面に砂糖をまぶし乾燥させた、砂糖漬け和菓子の一種です。納豆の原料でもある『大豆』を用いることもありますが、納豆とは異なり納豆菌で発酵させる工程がありませんので、ネバネバはしません。
このように、名前に納豆とついてはいますが、全くの別物なのです(*・ω・*)
なぜ「甘納豆」というの?
では、納豆とは異なるのになぜ『甘納豆』というのかというと…
一説として甘納豆は1857年(安政4年)に『榮太樓(えいたろう)(現在は榮太樓總(えいたろうそう)本舗(ほんぽ))』という和菓子屋さんの3代目が開発したものであるといわれています。
当時は『甘名納糖』と呼ばれていたそうです。その名前を付けた理由が、納豆とはこれまた異なるものになるのですが、『塩納豆』という豆を麹菌で発酵させたものがあります。静岡県の浜松ではその塩納豆の一種である『浜名納糖』が名産で、そちらも納豆のようなネバネバはなく、見た目は甘納豆のようです。
この浜名納糖の名前にあやかって『甘名納糖』と名付けられたといわれています。
その後、『甘納糖』と略されて呼ばれるようになり、戦後には『甘納豆』となりました。
甘納豆は中々歴史深いお菓子なんですよね。それにしても、名づけられるきっかけがおもしろいですよね(笑)。
最後に
今回は『甘納豆』についてお話しさせていただきました!
私も子供の頃、甘納豆は納豆に砂糖をまぶしてあるものだと思っていて、食わず嫌いな食べ物の一つでした。ちなみに納豆は好きですよー(笑)。今では甘納豆の正体は分かっているので美味しく頂いています。特にうぐいす豆の甘納豆が好きです!
最後までご愛読ありがとうございました!
またお会いしましょう♪