砂糖に依存症ってあるの?
こんにちは。過去にマジックと格闘技にハマっていたギンです。
マジックと格闘技というと全く別物のようにも思えますが、格闘技に関しても「強さ」ということよりも、中国拳法や、テコンドーのような見た目の“華やかさ”“カッコよさ”に惹かれたんだと思います。
どれくらいハマっていたのかというと、マジックや格闘技のDVDをスロー再生で何度も何度も見返してこのマジックや技はどうやっているんだろうとひたすら考察しまくっていました。当時はマジシャンのセロさんが好きだったんですが、何度か見返して空中浮遊のマジックを見破った(勝手に私がそう思ってるだけで、答え合わせはしたわけじゃない)ときには、我ながらこれすごいんじゃない?と自画自賛していました。余裕があればそんなマジックも紹介したいと思います。
さて、これはいい意味でのハマるですが、悪い意味でのハマるに依存症というものがあります。アルコール依存症、ニコチン依存症、薬物依存症・・・等々ですね。
砂糖に依存性?
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さあ今回は砂糖に依存性があるのかどうなのかについて話していきます。
検索をしてみると、「砂糖中毒」や「砂糖依存症」という言葉が出てくると思います。聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「砂糖に依存性がある!」「ドラッグよりも危険!」とかいろいろ恐ろしいことが書いてありますね。なぜこのようなことが言われるようになったのでしょうか?きっかけは2008年のプリンストン大学の研究によります。英語を読める方こちらからどうぞ。
これによれば、実験を行った結果砂糖による依存性が確認された等の内容があります。ただしこの研究者も言ってますが、ラットを使用しての実験結果によるもの。ここから話が飛躍して、人にも依存性が!中毒になる!となっていったように思えます。ということは、この段階ではあくまでも推測ということですよね。
では、人に関してはどうなのでしょうか?2016年のケンブリッジ大学の過去の127件の実験データをまとめた論文があります。英語を読める方はこちらからどうぞ。
全部英語なのでグーグル先生に翻訳してもらったのをとりあえず一部のっけます。
結果: 人間の砂糖中毒をサポートする証拠はほとんどありません。動物の文献からの発見は、過食などの依存症のような行動は、砂糖への断続的なアクセスの状況でのみ発生することを示唆しています。 これらの行動は、砂糖の神経化学的効果ではなく、甘い味覚または非常においしい食品への断続的なアクセスから生じる可能性があります。
結論: それを裏付ける証拠が不足していることを考えると、科学文献や公共政策勧告への砂糖中毒の時期尚早の組み入れに反対します。
まとめますと
- 砂糖に依存を起こすことを裏付ける直接的な証拠は「人」に関して存在していない。
- ラットにおいても砂糖にアクセスできやすい環境があるときのみの反応
- ラットが依存性のあるような行動をとったのは砂糖に神経科学的な作用があったわけではない。
といった内容です。
また、2017年のマーストリヒト大学も同じような人での砂糖への依存性を否定した実験もあります。英語を…こちら…。
砂糖に神経科学的な作用があったことを否定してるのは重要なポイントだと思います。
結論を聞いて安心しました。
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ただ、この砂糖依存症の話、私的には以前から非常に疑問でした。
というのは、もし、砂糖に依存性があって、ドラッグよりも危険というのが本当だったら、毎日砂糖にさらされてる私たちの工場はきっと廃人だらけになってしまいませんか?きっと各場所にシュガーポットが置いてあって、よだれを垂らしながら、砂糖を口に運びつつの仕事風景になってもおかしくないですよね?というかまともに仕事なんてできない。
それどころか、今現在も私の目の前にサンプルの砂糖がいくつも並んでるのに全く手を出そうと思いません。砂糖は甘いだけのものです。美味しいとは違います。そんなに食べれるもんでもありません。皆さんもきっとそんなに砂糖をバクバク食べませんよね?
理性が大人よりも比較的弱い幼児でも、「ほっといたらキッチンにある砂糖を食べまくるから、高いところにしまっておいた」なんてことも聞きません。砂糖に依存性があるなら、お子さんが砂糖に手を出してしまったら最後…!なんて感じになるんじゃないかなと思います。あるとしたら、味付け海苔を次々と食べていくくらいじゃないでしょうか?あれはうまい。ただ、海苔も依存症ではないと思いますよ。そんなこと言ってたら海女さんたちに怒られてしまいます。
依存症について
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日本で依存症といったらギャンブル依存症が一番の社会問題になってるようです。なにせ世界第一位の依存率です。海外から来た人は普通の町中にギャンブル場があることに驚くようです。
それで、依存症というからにはれっきとした病気です。熱が出たり等のあからさまな病状が出たりしないから病気とは本人も認識しにくいし、病気じゃない人との境目が付きづらいから他人からも理解されにくいですが、だらしがないとかそういう問題ではないのだそうです。
ニコチン依存症に関しても、医者にかかることを勧めることを聞くようになりましよね。こういったこともずいぶん認識が変わってきたなあと思います。
ということで、話はそれてしまいましたが、砂糖を安心安全なものとしてこれからも使っていただきたいと思います。
先月発売したパズル。こちらはいい意味でハマりますよっ♪
それではまた。