厳しい環境のなかでサトウキビはどうしているのか?
みなさん、こんにちは。製造担当のジャッキーです。
冒頭から壮大な画像ですが、台風の画像です。(唐突ですが、この画像は北半球でしょうか、南半球でしょうか、ヒントは渦巻の方向です。答えは文末に)
日本ではサトウキビは主に鹿児島県や、沖縄県のいわゆる南西諸島で栽培されていますが、この南西諸島は台風がしょっちゅう通過します。そのため、サトウキビは風で折れてしまったり、塩が含まれた風雨により、立ち枯れてしまったりすることがあります。
では、そのような厳しい環境の中、サトウキビはどのように栽培されているのでしょうか?サトウキビが台風でこうむる被害からみてみましょう。
強風による茎の折損
つまり「折れて使い物にならなくなる」ということです。防風林の造成、防風網の設置、あらかじめ“サトウキビを一定方向に倒しておき、風による影響を極力抑える”などがとられています。
ただ一番効果のある防風林の造成は、ソテツなど島に自生し、かつ樹高が低く防風林に適したものがあるものの、多額の費用がかかり、一朝一夕にできることではありません。
潮風害
塩分を含んだ風雨により、葉が黄変してしまいます。台風通過後、かん水(農作物や植物に水をそそぐこと)を行うことで、葉や茎についた“塩”を洗い流し、被害を極力抑える対策が取られていたりします。ただこちらも広い面積に、大量の水を撒く設備が必要となるなど、簡単ではありません。
このように日々使用させて頂いているお砂糖も、困難を乗り越え、皆様の食卓に届けられています。私自身、ありがたく、感謝の心で接していきたいと思います。
ちなみに冒頭のクイズの答えですが…
反時計回り(左回り)の場合、北半球になります。
最後まで読んで下さりありがとうございました。