漂白なんてしてません!砂糖が白い本当の理由

 
みなさん、こんにちは。製造担当のジャッキーです。
本日のテーマは砂糖の白さについて。

お客様から「砂糖って漂白してるから白色なんですよね?」というおたずねがあったりします。もしかして結構勘違いされているかたもいるのではと思い、今日はお話させていただきます。またこの話はとても大事なことなので、ぜひ周りの人にも教えてあげてくださいね。

 

 

砂糖は漂白してる?

まずは農林水産省の回答

砂糖の主成分のショ糖は無色透明の結晶です。砂糖が白く見えるのは、このショ糖の結晶が光を乱反射するためで、雪が白く見える現象と同じ理由からです。砂糖の製造工程で漂白剤は使用されていません。

 

そうなんです。砂糖が白く見えるのは漂白しているからでもなく、白い塗料で着色しているからでもないんです。

砂糖の種類には、上白糖、グラニュ糖、白ザラ糖のように白く見えるものと、三温糖、中双糖のように茶色に見えるものがあることから、白色の砂糖は漂白或いは着色しているのではと思っていらっしゃる方もおられるようです。

 

砂糖の製造工程

  1. 原料を砕いて汁をとる
  2. 石灰乳を加え加熱し、沈殿した不純物をとる
  3. 残った上澄みを煮詰め結晶を作る
  4. 遠心分離器にかけ結晶を取り出す(原料糖)・・・まだまだ茶色いです
  5. 原料糖の不純物を糖液で取り除く
  6. 温水に溶かし、石灰と炭酸ガスを加えて不純物を沈殿させる
  7. ろ過して沈殿物をとる・・・徐々に白くなっていきます
  8. 結晶の核となる粉砂糖を糖液に混ぜ、真空結晶缶の中で濃縮して砂糖の結晶を作る
  9. 遠心分離機にかけ結晶を取り出す
  10. 乾燥、冷却する・・・白い砂糖の出来上がり

詳しい内容は当社製造部マイさんの【漫画で解説】砂糖ができるまで~サトウキビ編~をご覧ください。漫画でかわいく紹介されています。

 

もちろん、漂白の工程などはありませんね。

 

また、振り分けた糖液にはまだかなりの糖分が残っていることから、再び煮詰め、遠心分離器にかけ結晶を取り出すことを繰り返します。

この工程を繰り返す中で加熱することから、糖液中にカラメルが生じ、そこからできる砂糖には徐々に色がついていきます。この工程を繰り返して出来たお砂糖が三温糖で、茶色くなっている原因はそういうことなんですね。

 

決して人工的に白くしているものではないことが、お分かりいただけたかと思います。

 

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

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